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否定的なことばかり言う子どもの本当の思いとは?改善方法は?

きらい!ばか!あっかんべ!子どもに教えてもないのに
なんでそんな否定的なことばかり言うの?
保育士10年以上の経験を持つ私が、理由、対処法についてお伝えしたいと思います。
子どもも本音じゃないことがほとんどです。
今回は保育士の観点から、保育士さん、ママさんに向けて、お話したいと思います。

否定的なことばかり言う子どもは自分の思いに気づいてほしい

 

すぐに「きらい!」「ばか!」「あっかんべ!」等、否定的なことばかり言う子どもは、どんな思いで、その言葉を発してしまうのか。

 

2歳を越えてくると子どもは会話ができるようになってきますが、まだまだ自分の思いを上手く言葉にできなかったり

 

「どうしたら解決できるのか」

 

「どうしたら自分が満たされるのか」がわかりません。

 

そう、自分が満足できる解決方法をまだ知らないだけなんです。

 

知らないから、知ってる言葉でしか伝える事ができません。

 

どうしたら自分が満たされるのか、そのお手伝いをしてあげましょう。

 

しかもこちら、保育園や幼稚園では残念なことにクラスに伝染していきます。

 

できれば一刻も早くやめさせたいですよね。

 

でも焦るのは禁物です。

 

実例をもって、対処法をお話していきます。

 

否定的な言葉を言う子どものその場での対処法

 

仮にあっかんべーをする子をYちゃんとします。

 

Yちゃんがお友達の持ってる電車のおもちゃで遊びたい。

 

けど、「貸して」とすぐに言葉が出てこないYちゃんはお友達のおもちゃを取ろうとしますが、お友達が貸してくれません。

 

お友達もまだそのおもちゃで遊びたかったんです。

 

Yちゃん「あっかんべ!」

 

でました。あっかんべ。

 

その場では、もちろん注意をしないといけませんが、伝えたいことは

 

「あっかんべーをしちゃだめ!」

 

と行為をただ否定するのではなく

 

「Yちゃんもこのおもちゃで遊びたかったんだよね。」

 

とまずはYちゃんの気持ちを受け止めましょう。

 

Yちゃんが「先生が共感してくれる。わかってくれた」そう思えるような寄り添う言葉をかけてください。
Yちゃんの口調が少し落ち着いたらこっちのものです。

否定的な言葉を言う子ども、実はちゃんとわかってます

子どもは何か悪い事をしたとき、実は自分で「悪いことをしたな」ってわかっているんです。

 

表情を見ていればわかるかと思いますが、よくみると

 

「やっちまった」

 

って顔をしていますよ。

 

そこで、次はこう考えます。

 

「怒られる・・・!」

 

子どもなりに悪い事をした→怒られる

 

という事がわかっているんです。

 

けど、そこでいきなり怒る事は禁物です。

 

大人もとっさの事ですぐに「だめ!」と言いたくなりますが、ここは少し冷静になって、まずはYちゃんの思いに寄り添う言葉をかけてあげる事が大切です。

 

子どもは本当は悪い事をしたとわかっているので、怒られる事を知っています。

 

なので物理的ではなくても耳をふさいでしまうのです。

 

そんな時、怒る言葉ではなく、認めてあげる言葉。

 

「Yちゃんも遊びたかったんだね」

 

と声をかけてあげます。

 

すると、子どもは

 

「あれ?怒られるわけではなさそうだぞ?」

 

と、ふさいでいた耳を開きます。

 

このときにやっと大人の話を聞く準備ができます。

 

認めてあげる言葉をかけた後に思いを伝える

 

「悲しくてあっかんべしちゃったのかなー。」

 

「でも、あっかんべされたら悲しいから、「貸して」って言おうね」等、

 

あっかんべをしちゃった理由、そして、あっかんべをしたらいけない理由をきちんと伝えます。

 

まだまだ言葉は理解しづらいかもしれませんが、気持ちはきっと伝わります。

 

このときに気をつけたいことは、子どもの「行為」、「言葉」を真っ向から否定することは避けましょう。

 

Yちゃんは自分の気持ちに対して否定されたと感じ、その否定された言葉にまた反発をしてしまい逆効果です。

 

たまに強く否定的に叱ってその場だけおとなしくさせる先生もいますが、私はそんなのは保育だとは思いません。その場しのぎだけになり、必ず再発するので絶対にやめてほしいです。

 

受け止められ、受け止める心地よさを知ってもらう

まずは自分が受け止められることで、心地よくなることを知り、相手を受け止めてあげたいと思う気持ちを育んでいく事が大切です。

 

自分は「愛されてる」「大切にされている」という実感がある子等、自己肯定感が高い子は相手の気持ちを受け手止めてあげる心の余裕ができてきます。

 

根気よく積み重ねていく

あっかんべをしちゃうYちゃんも、本当は好きでやっているわけではないはずです。

 

繰り返しになりますが、

 

「自分がどうしたら満たされるのか」

 

「自分のこのもやもやした気持ちはどうしたら晴れるのか」

 

「そのおもちゃ次貸してほしい」

 

「まだこれで遊びたかった」等、

 

言葉にすれば解決できる方法をまだ知らないのです。

 

しかし、もやもやした気持ちを晴らしたい!この不快な気持ちから解放されたい!と思い、相手に伝える術が「あっかんべ!」での表現になってしまっているのです。

 

そんな苦しい気持ちを抱えています。

 

頭ごなしに注意してその場では解決できたとしても、根本的な原因を取り除かないと必ず再発します。

 

正直、改善するまではとっても時間がかかると思います。

 

何回も同じ事を繰り返すと思います。

 

しかし、根気よく、【まずは受け止めてから、こちらの思いを伝えていく】関わりを積み重ねていく事で、少しずつですが、必ず子どもは変わっていきます。

 

良くも悪くも、子どもは接し方で大きく変わっていきます。

 

相手を思いやれる優しい子に育ってくれたら嬉しいですね✨。

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました。