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「怒り」の感情は大人の感情
当たり前ですが、「怒る」には「怒り」の感情があるから怒ります。
子どもが危険な事をしたり、言う事を聞かなかったりする時にイライラしてしまい、怒りの感情のまま子どもに怒ってしまうことがありませんか?
でも実はあまり効果がありません。
その場では危険な行為をやめたとしても、怒られ、萎縮していて行動をやめているだけで、怯えた感情で内容については理解できていない事も多いと言われています。
感情が高ぶり、ついカッとなって怒ってしまいがちですが、怒りに任せると大人も疲れるし子どもにもストレスがかかります。
それは、「叱る」事です。
怒らずに叱る
私が「叱る必要がある」と考えることは社会のルールに反する時だけです。
それ以外は教える必要はあっても叱る必要はないと考えています。
では「社会のルールに反する」とはどんな時か?
我が家では、「社会に出た時にこれをしたら困る事」を軸に考えています。
例えば、食べ物を粗末に扱うとき、
おともだちを叩いたとき、
人を噛んだとき、
テレビ台の上に乗って危険があるとき等に叱ります。
それ以外は沢山甘えさせるようにしています。
「叱る」とは、怒りの感情に任せるのではなく、「これは社会に出てからやったら困る行為かな?」と考えて一旦冷静になる事が大切です。
パパやママはぐっとこらえる必要がありますが、繰り返すと「して欲しくないこと」はしないようになります。
叱る必要すらない時もある
子どもが叱られる行動を起こした時、まずはなぜその行為をしたのか背景を考える事がとても重要になります。
「子どもがなぜその行為を行なってしまったのか」
「どういう思いでやってしまったのか」
気持ちを受け止めてあげる事が大切です。
例えば、おともだちを叩いたとき、おともだちにオモチャを取られたのかもしれません。
まだそのおもちゃで遊びたかったのに、取られたことで叩いてしまったのかもしれません。
そんな時に
「叩いちゃダメでしょ!!」
と怒っても子どもは
「ぼくの気持ちわかってくれない!」
とこちらの言う事に対して聞く耳がなくなります。
まずは、
「まだおもちゃで遊びたかったんだね。」
と子どもの気持ちを代弁し、受け止めてあげる言葉をかけてください。
そうする事で子どもは
「この人、ぼく(わたし)の気持ちわかってくれる人だ」
と、大人の言うことに耳を傾けるようになります。
そうなればこっちのものです。
「でも、叩いたらイタイイタイだからね。」
と、「叩いた行為はよくないこと」という事を説明します。
気持ちを受け止められた子は優しい子に育つ
気持ちを受け止められる回数が多くなってくると、子どもは
自分も人の気持ちを受け止めたい
と思うようになります。
これが、「人の気持ちを察し、人に優しくできる心」に育っていくのです。