子どもとどんな関係な事をいうの?
目次
三項関係とは
突然ですが、1歳とのかかわり方で1番大事な事はこの三項関係と思っています。
少し難しい保育用語「三項関係」ですが順を追って説明しますね。
まずは二項関係の形成から
自分 対 ママ
自分 対 もの(おもちゃとか)
など、1歳になるまでは1対1で関係が完結していました。
「二項関係」と呼ばれますが、今までは1つの欲求しか自分の中で処理できなかったんです。
ママと遊ぶ。おもちゃで遊ぶ。
この1対1の関係に、次の段階ではもう1つ、加わります。
1対1の関係「+1」が「三項関係」
二項関係にもう1つ関係が加わると、三項関係になります。
図で説明すると以下のような関係です。
上記は例を交えた図形ですが、
ちょっと例をだして説明していきますね。
「あー!あー!」と子どもが指をさしました。
(特別意訳:「ママ!見て!ワンワン(犬)がいるよ!」)
「え?これがなんなの?」
と思うかもしれませんが、これが、三項関係です。
早い子は1歳前くらいから出てきますが、
「物(例では犬)」に対する要求を大好きな人(ママ)に伝えたくなり、指差しをしながらママとコミュニケーションを取ろうとします。
「犬がいる」という事実を「自分」が見つけ、「ママ」と共有したいからママに伝える。
意識していなくても、気が付けばいつのまにかできるようになっているかもしれません。
三項関係の関わり方
ママの関わり方としては、まだ言葉を獲得できていない子どもに「共感」してください。
具体的には
「そうだね。ワンワン(犬)がいるね」
と子どもの心の声を代弁してあげましょう。
これだけで十分です。
その事によって子どもは「あれは「ワンワン(犬)」なんだ」と言葉を獲得していきます。
そして、三項関係で共感する事にはもっと重要な意味があります。
三項関係を育む事で、言葉を使ったコミュニケーションを育んでいくだけではなく、特定の大人との信頼関係も築いていきます。
大事な事は二項関係で「大好きな人」の関係をつくり、三項関係でより深い信頼関係を築いていく事です。
自分が言葉になりきらない思いをママが代弁して
「わんわんがいるね」
と共感してくれる。
この“共感してくれた”という空気感が子どもに良い影響を与えます。
繰り返すうちに
「この人はぼく(わたし)のことをわかってくれる人だ」
と、信頼関係がより深まっていきます。
正直、「あー!」だけでは何言ってるかさっぱりわからない事もあります。
でも、わからなくても、間違ってたってそこは大きな問題ではないんです。
受け止められ、共感してもらえる空気感を感じてもらう事が大事です。
三項関係でどんな子になるの?
三項関係で受け止められ、共感してもらえる心地良さを知った子は
次はこう考えていきます。
「自分も人を認めてあげたい」
「自分も受け止めてあげたい」
この気持ちが、人を思いやる気持ちに繋がり、人に優しくなれる子になると言われています。
まずは受け止められる心地よさを沢山感じさせてあげてください😊
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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