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1歳の子がyoutubeずっと見ちゃう。大丈夫?【保育士ママが三項関係で解決します】

うちの子ずっとテレビやyoutube見ちゃうんだけどあまり長い間見続けるのはよくないって聞くし心配…大丈夫?

 

一人で見てる間は家事ができて助かりますが、ずっと見せておくのは発達的に気になりますよね。保育士の観点からお話しすると、youtubeは問題ではありませんよ。ママやパパとの気持ちの共感が大切です。

 

youtubeをずっと見てると、ママは助かる

 

youtubeやテレビをおとなしく見ていてくれると正直とっても助かりますよね。

 

ご飯も作れるしお皿も洗えるし洗濯だって進められる…!

 

いくらTVやyoutubeをずっと見るのが心配とは言ってもこれほど便利なツールはなかなかない。

 

仕事と子育てを両立していくには限られた時間の中でやりくりしていくしかありません。

 

youtubeは便利なツールです。上手に付き合っていけば何も問題ないですよ。

 

TVやyoutubeをずっと見てるのは悪影響?実は関係性はわかっていない

よく聞く「テレビをずっと見るのはよくない。」は本当でしょうか。

 

結論からお話しすると、「テレビは悪影響」という研究結果もありますが、はっきりとした関係性は示されていないようです。

 

しかし、ある論文の中にこんな一文がありました。

 

4~6ヶ月児がビデオの人よりも現実の人により多く微笑みかけた
18ヶ月児はテレビを通じて見た行為よりも現実に見た行為をより多く模倣したことを示した。テレビからの働きかけは現実での働きかけに比べて弱い反応しか引き出さないことを示す。(出典:メディアと子どもの発達)

 

小さい頃に問題行動を起こしたり発達が遅れていくというのは論文でも示されていますが、成長していくにつれてこの影響はなくなっていくようです。

 

ちなみに0歳~8歳までのテレビの視聴時間の平均も論文に記されていました。

 

テレビの視聴時間(専念視聴)と「ながら視聴」をあわせた時間)は,年齢によっても異なるが平均で1日に1時間半ほどである。
また,視聴時間に加え,視聴してはいないがテレビがついているだけの時間も含めると,テレビに接触した合計時間は,0歳で1日に3時間15分,1歳で3時間23分,2歳で2時間44分,3歳で2時間30分,5歳以降も2時間前後(出典:メディアと子どもの発達)

 

平均なのであくまで目安として見ればよいかと思います。

 

youtubeは見てても大丈夫。ママと気持ちを共感しよう。

 

便利なyoutubeやテレビですが、こんなに役立つツールを使わずにはいられません。

 

こちらの関わり方でYouTubeを「心配な物」とはしないで、役に立つツールに変えていきましょう。

 

具体的には、youtubeをあまり長く見て心配になった時は、「隣で一緒に見る」ことです。

 

論文にも書いてありましたが、

 

「テレビの人より現実の人に微笑む。」

 

「テレビで見た事よりも現実に見たことをマネをする。」

 

このことから実際に子どもと関わっていくことの方が子どもの発達には良い事がわかります。

 

テレビをやめさせようにも子どもがまだ見たがる時もありますよね。解決方法は簡単で、youtubeをあまり長い間見ていて心配な時は一緒にyoutubeやテレビを見ればいいですよ。youtubeを一緒に見る事で「三項関係」を築きます。

 

三項関係は無敵のコミュニケーション

 

「三項関係(さんこうかんけい)」とは何か。

 

その「三項関係」の前に「二項関係(にこうかんけい)」について簡単に説明しますね。

 

「子ども と 犬」や「子ども と ママ」等、1対1の関係のことを指します。

 

 

 

抱っこしたり、一緒に遊んだりすることで「二項関係」は築かれていきます。

 

「二項関係」を重ねていくと、次は「三項関係」とステップがあがります。

 

具体的には、1歳を過ぎたあたりからになりますが、三項関係を構築していく事で子どもとの信頼関係はより深まっていき、ママやパパとの関係もより深まっていきます。

 

ママパパがやる事は、子どもの言葉を受け止めて、応対していく事。

 

「三項関係」について簡単に説明すると、下の図のような「自分(子ども)」、「ママやパパ」、「物(下の図では犬)」の三角形の関係を示します。

例をだして説明していきますね。

 

「あー!あー!」と子どもが指をさしました。
(特別意訳:「ママ!見て!ワンワン(犬)がいるよ!」)

 

「え?これがなんなの?」

 

と思うかもしれませんが、これが、「三項関係」です。

 

「物(例では犬)」を見つけた事を大好きな人(ママやパパ)に伝えたくなり、指差しをしながらママパパとコミュニケーションを取ろうとします。

 

「犬がいる」という事実を「自分」が見つけ、「ママパパ」と共有したいからママやパパに伝える。

 

そんな時、「そうだね。ワンワン(犬)がいるね」

 

と子どもの心の声を代弁してあげましょう。

 

これだけで十分です。

 

大事な事は二項関係で「ママやパパ」との関係をつくり、三項関係でより深い信頼関係を築いていきます。

 

自分が言葉になりきらない思いをママが代弁して

 

「わんわんがいるね」

 

と共感してくれる。

 

この“共感してくれた”という空気感が子どもに良い影響を与えます。

 

繰り返すうちに

 

「この人はぼく(わたし)のことをわかってくれる人だ」

 

と、信頼関係がより深まっていきます。

 

正直、「あー!」だけでは何言ってるかさっぱりわからない事もあります。

 

でも、わからなくても、間違ってたってそこは大きな問題ではないんです。

 

受け止められ、共感してもらえる空気感を感じてもらう事が大事です。

 

同じようにyoutubeを一緒に見ている時にも子どもに声をかけていきましょう。

 

「みどりいろのでんしゃだね🚃」

 

「わんわんが出てきたね🐶」

 

子どもが見ているものをママやパパが代弁し、子どもとテレビで3つの関係を築きます。

 

子どもが見ているテレビやyoutubeをママやパパも見て気持ちを共感する。

 

共感される空気感を子どもに感じさせてyoutubeを見ている時でも信頼関係を築いていくことができます。

 

これでyoutubeを見させて心配になる事はありません。もちろんずっと隣にいると家事もできなくなってしまうので、ちょっとテレビ長く見させちゃってるな。って感じたときに子どもの隣に座って、声をかけながら、顔を見ながら、共感しながら一緒に見ましょう